個人事業主として起業して(思考の変化)
ずっと考えていたことがあります。
私は個人事業主として起業して、1年2ヶ月が経過しました。
その間、安定した収入が得られるようになったのか?
といえば、決してそんなことはありません。
貯蓄を切り崩すこともありますし、不要なものを売って
一時的な資金を作り出すこともありました。
苦労することもあれば、周りの大切な人たちの支援
(仕事の紹介や依頼)を頂く有難いこともたくさんありました。
社会人として30年近く働いてきましたが、会社の後ろ盾が
あるという安心感はとても居心地がよく、その中で働いて
いることで守られてしまう環境が、危機感を薄くさせて
しまっていたこともよく解るようになりました。
先日、東京大学の入学式で上野千鶴子氏が
「頑張っても報われない社会が待っている」
といった内容のことを話されていました。
社会というシステムが構築されたこの世の中には
理不尽なつくりや考えが蔓延しています。
自分でどれだけ頑張ったとしても=結果に結びつく
訳ではないということ。
その理由は、決して頑張りが足りなかったからではなく
システムや人の思考にある思い込み、決めつけが邪魔をする
といったケースも少なくないということです。
起業も同じで頑張った=儲かったではないということ。
どれだけ自分が頑張ったと思っても、評価するのは周りの人たち
その人たちからみたら、「まだ全然頑張ってない」と
捉えられるかもしれない。
(ただ単にお客様の求めるニーズと違うことをしていただけ
なんてこともありますが)
今後、日本のシステムも教育方針も法律もどんどん変化していきます。
変化しなければ、社会のシステムに取り残されてしまうのです。
戦前や戦後すぐの経験をされた方たちが創り上げたルールでは
もう対応できないのです。
そして私たちバブルを経験した世代はお金に囚われた思考が多く
その考えも価値観もすでに時代遅れになっているということ。
若い世代は貧困や食に悩んで育っていないため、お金に対して
よりも、その存在価値、存在意義が大切になってきています。
この世代間の思考の違いが教育や育児に活かされるのが遅く
日本は世界からどんどん取り残されてしまう状況にあること。
企業の中で人材育成や人間関係に問題がでるのは、この世代間
の価値観の差であり、視点、思考、捉え方が誰しも同じではない
ということを理解したうえで、コミュニケーションを学ぶ文化を
創造していく必要性を理解していないからだと思います。
私が仕事に選んだコーチという仕事は、日本ではまだまだ知名度が
低い職業になります。
それゆえに、知らない人からすれば「それが何の役に立つの?」
と言われますが、コーチングは人の意識、思考、視点を増やし
捉え方を変化させるものです。
その変化は人それぞれなのですが、今までの考え方では世界は、
どんどん生き苦しい世の中になっていくと感じるようになります。
人は変化を嫌う思考をもってますからね。
全ての人にコーチの視点を!
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